中川誠一郎(37=熊本)が2センター3番手からまくりを決め、代替開催の久留米で熊本G3初優勝を飾った。中川のG3優勝は09年松阪以来、3回目(04年京王閣の協賛G3含む)。

 レースは脇本雄太が赤板から切って中団内に早坂秀悟、外に中川で並走。打鐘で早坂が中川をどかしながら前に出ると脇本はあっさり7番手まで下げた。中川は絶好の3番手となり、最終ホームからスパートした早坂をまくって1着。マーク井上昌己が2着。早坂が3着に粘り込んだ。

 「ワッキー(脇本)がすんなり下げてくれて、いい展開になった。昌己(井上)が3コーナーで振ってワッキーを止めてくれたのも大きい。あれで優勝できたと思った」と井上の援護にも感謝。今年は静岡日本選手権でG1初優勝。そして初めて地元G3タイトルも手にした。「最高の年ですね。ここが熊本だったら最高だったけど、これからも熊本で走れる日がくるまでは、の気持ちで頑張りたい」と、1日も早い熊本競輪場の復活を願っていた。【井上和久】