川口オートの優勝戦は良走路で行われ、人見剛志(37=山陽)が今年初、通算13回目の優勝を飾った。

 0ハン3車はスタートを決めた吉田祐也が逃げ、10H5車は位置を生かした人見が主導権を握った。人見は素早く仕掛けて2周1角手前で2番手に上がり、快調に飛ばす吉田を追う。3日目に1番時計を出した機力を前面に押し出して差を詰めていく。「試走から手応えを感じていた。言うことない展開になった。エンジンがいっぱいいっぱいで苦しかったけど、少しずつ詰まっていった」(人見)。残り3周で射程圏に入れると、5周3角で吉田の内に切り込んでワンチャンスをものにした。最高ハンからの追い込みはなく、吉田が2着。完全優勝を狙った前田は3着だった。