殊勲賞受賞者は3人に絞られた。日刊スポーツ新聞社制定「オートレース年間三賞」は、鈴木圭一郎、青山周平、中村雅人がリードしている。スーパースター王座決定戦の優勝者が、日刊MVPを奪取だ。技能賞、敢闘賞の受賞者も年末大一番の結果で決まる。

 ◆殊勲賞 SG優勝者から選ばれる殊勲賞の該当者は現在3人。今年は全日本選抜の日程変更により、同大会は2回行われ、例年より1つ多い、6大会が該当。鈴木は10月川口の全日本選抜で、史上最年少&デビュー最短でSGを優勝。11月浜松の日本選手権ではSGを連続制覇した。「記録ハンター」にふさわしい活躍で、1歩リードする。

 対する中村は2月飯塚の全日本選抜を優勝。8月伊勢崎のオートレースグランプリで、史上5人目のグランドスラムを達成した。鈴木、中村のどちらかがSS王座決定戦を制覇すれば、殊勲賞受賞となる。

 青山は5月飯塚のオールスターを制し、10月からはS級1位にランクされた。年間を通じての成績は鈴木らと互角。年末大一番を優勝すれば、戴冠が有力となる。

 ◆技能賞 鈴木圭一郎、青山周平が有力候補だ。鈴木は1着回数、優勝回数のほか、単勝率、平均タイム、最高タイムで1位。青山は連勝率、複勝率で1位。選考参考となる7つの項目で、2人が1、2位を独占している。

 中村雅人が2人を追う。優勝回数は3位。残る6項目でも3項目で3位に入っている。殊勲賞の受賞者次第で決まる公算が大きい。

 ◆敢闘賞 12年、14~16年はデビュー選手がなく、規定により11年デビューの31期、同13年の32期が対象。鈴木圭一郎、青山周平が大きくリードする。ただし、2人は殊勲、技能賞の有力候補でもあり、例えば殊勲を青山、技能を鈴木が受賞した場合は、混沌(こんとん)としてくる。選考委員会の意見も分かれそうで、G2川口記念で女子初のグレードレース制覇を成し遂げた佐藤摩弥らも浮上する。

※データは11月30日現在