準決10Rはレース勘がさえる高谷敏史に注目だ。

 予選8Rは打鐘前から先制して、ペース逃げで押し切り。上がりタイムは平凡でも、別線には逆襲チャンスを与えなかった。「昔みたいにガーンと踏んで勝つのは無理。後ろを何度も見て逃げた」と照れ笑いを浮かべて、レースを振り返った。S級時代に悪性リンパ腫を発症し、2年あまり闘病生活を送って11年に復帰した。以前の力強さは影をひそめたが、徹底先行としてのプライドは保っている。「しっかり考えて走る」。冷静な仕掛けで連勝を狙っている。