からつボートで、「G1開設63周年記念競走 全日本王者決定戦」が10日から6日間、開催される。

 今回の周年では常連でもある峰竜太、三井所尊春、山田康二の名前がない。今年の地元勢は深川真二中心なのか-。もちろん、深川は優勝候補の1人でもある。しかし、他の選手の躍進も十分にありえる。前回の周年で優出した古賀繁輝も外せないし、上野真之介の勢いも侮れない。

 上野は10月以降に調子を上げてきている。住之江高松宮記念、からつMB大賞、若松周年と3節連続で予選突破を果たした。特に11月の若松周年では、回り足を中心に引き出して、万舟券を演出した。

 「レースができる足になりました。コースを問わず着の取れる足だと思います」。予選中の取材では、そのような話をしていた。伸びよりもレース足を求めていくタイプ。地元でも同じような足が来れば13年の住之江周年以来、G12度目の優出、あるいは優勝の芽も出てくるかもしれない。

 ◆上野真之介(うえの・しんのすけ)1988年(昭63)2月25日、佐賀県生まれ。102期生として08年5月、からつでデビュー。同年8月の若松タイトル戦で初勝利。10年7月からつで初優勝。G1優出1回。同期に山田康二、前田将太、遠藤エミ、滝川真由子。167センチ、54キロ。血液型A。