まだ先行は譲れない。準決8Rは大沼孝行が打鐘4角からの豪快カマシで押し切った。昨年10月伊東以来、7場所ぶりの決勝進出に「最終ホームでは何としても前に出ないと、と思って必死でした。いい一発目(今年初戦)になりましたね」と、白い歯を見せた。

 予選では赤板2周先行に出ており「さすがに朝起きてもまだ足がいっぱいだった」と苦笑い。それでもデビュー23年目、41歳でも先行への姿勢も気力も衰え知らずだ。決勝を前に「いつも通りドカンといく。東北勢をつぶすつもり」と快気炎。主導権だけは譲るつもりはない。