戸田ボートの開設60周年記念G1「戸田プリムローズ」が25日に開幕する。埼玉の2大エースが全国にとどろく新伝説を作る。戸田はいま「4」並びが熱い。レーサーは登録番号4444の桐生順平(30)がエースに君臨。着々とトップレーサーへの道を歩んでいる。エンジンは44号機が猛烈なパワーでレースを席巻。「超抜」あるいは「モンスター」と評され、02年平和島で伝説となった36号機(※注1)をしのぐ威力を振るっている。

 -G1優勝3回などの成績を残した昨年を振り返ってください

 桐生順平 記念で予選落ちが少なく(G2以上を23節走り、予選落ちはわずか3回)、安定して走れたかなと思う。優出も多く、納得しています。積み重ねでいけた。充実したいい年でした。

 -グランプリも3度目の出場で初優出できました

 桐生 トライアルはいいエンジンの感触はなかった。まだまだだったなと。もらったエンジンなりにどう合わせられるか、どうレースを変えられるかですね。優勝戦は何がしたいか分からないレースをしてしまった。悔いが残ってないといえばうそになるので、残っています。

 -勝負強くなりましたか

 桐生 変わっていないです。でもチャンスが来たら絶対逃さないようにと思っています。そのチャンスも流れ。自分がやっていれば来ると思う。レースもあまり考えず、体が動くようにやればと思っています。

 -レースへの自信は?

 桐生 自分は、自信は過信だと思っているので。自信って言葉が好きじゃない。流れは自分でつくるものでもありますから。

 -今年の抱負は何ですか

 桐生 ぼちぼちやりたいです。流れに身を委ねます。自分が手を抜かなければと思いますし、そのつもりもない。1走1走ですね。