日本モーターボート競走会は7日、東京都内のホテルで2016年優秀選手表彰式典を開催した。ファン、関係者合わせ約650人が出席し、盛大に行われた。最優秀選手、最多賞金獲得選手、記者大賞の3部門を受賞した瓜生正義(40=福岡)、最優秀新人選手の山田祐也(27=徳島)、最高勝率選手の峰竜太(31=佐賀)、最多勝利選手の渡辺浩司(33=福岡)、優秀女子選手の松本晶恵(29=群馬)、特別賞の石野貴之(34=大阪)には潮田政明日本モーターボート競走会会長から表彰盾が贈られた。

 受賞者6人のトリを飾る形で、瓜生正義がレッドカーペットを歩いた。白のタキシードに身を包み、普段のレース場とは違い、かなり緊張していた。「大勢の方を前に緊張しています」。話す表情はこわばったままだった。

 昨年は10月福岡ダービーを制し12月住之江で初めてグランプリに優勝した。SG2冠、獲得賞金は2億円を超えて、堂々たるMVP。また、最多賞金獲得選手、記者大賞も合わせて計3部門を受賞した。

 ボート界を引っ張る現在の姿を、昔は想像出来なかったと話す。「選手になる時、こんな賞をいただけるとは思っていなかった。本当にうれしい」。76期の天才が初のMVPに輝いた。

 今年も好調モードだ。下関周年(2着)浜名湖周年(4着)とG1連続優出中。「日々、成長していきたい。1つ1つ反省して、前に進みたい」。デビュー22年目でも、まだ進化は止まらない。【津波謙次】