井口佳典(39=三重)がきっちりとスタートを決めてイン逃げ快勝。13年の津以来4年ぶり、再び地元で2度目の東海王者に輝いた。2着は、最内を差し伸びた坂元浩仁(31=愛知)、3着には握って続いた赤岩善生(41=愛知)が入線した。

 4年に1度の地元開催。自分の庭は荒らさせない。前検日、優勝しかないと言い聞かせてレース場入りした。連日気迫たっぷりの攻めを連発し、迎えた優勝戦。朝から強く吹いていた向かい風は、少しおさまった。進入は123・456。ダッシュ勢がややのぞき加減だったが、パワーで勝る井口がコンマ08の全速仕掛けから伸び返して先マイ。抜群の出足で一気に押し切った。

 「いい仕上がりでしたね。スタート勝負だと思っていたし、100%のターンが出来ました」。勝つべきレースを勝つ。ここ一番のすさまじい集中力と闘志で、今年も年末のグランプリへと突き進む。