グランドスラマー浦田信輔(43=飯塚)が25期以前のベテラン決戦を制した。グレードレース優勝は15年4月のSGオールスター以来、1年10カ月ぶり。

 4周3角で浦田が岡松忠をさばく。スリリングな攻防はそこからだ。5周1角で抜き返される。再度のさばきは6周1角。後続を突き放して、完全復活を告げるVゴールだった。

 試走30は7番目で表彰式の第一声は、実直な男らしく「試走が出なくて申し訳ありません。タイヤが上滑りして」。そんな中、早めに好位に取り付き追い込み勢を完封した。パーツを交換した3日目以降、エンジンは納得のレベル。「好きな展開になり、チャンスはあると思った。自分なりに開けていけた」。

 昨年は落車骨折で初めての長期休養を味わった。今年に入り5節連続優出。過去4節は優勝に届かなかったが、これでモヤモヤから解放される。トップクラスの実力者が、タイトル量産をもくろむ。【天野保彦】