佐藤貴也(32=浜松)が鮮やかなさばきで2度目の大会優勝を飾った。G1優勝は13年6月同大会(A級優勝戦)以来、3年9カ月ぶり3度目。優勝は今年初で通算18回目。2着は浦田信輔、3着は人見剛志。

 佐藤が自己最高時計3秒341で完璧なレースを披露した。優勝戦は初日12Rで1着同着の2人のマッチレースとなった。気合のトップSを決めた浦田が先行、2番手に付けた佐藤がチャンスをうかがう。7周3角で佐藤が切り込み勝負を決めた。「浦田さんに離されないようにうまく走れたと思う。車が出ている時は2番手に付けて走るレースは好きです」と理想的な展開に持ち込んだ。

 今大会は雨以外の良走路4戦は全て勝利。「節間通して車もSも良かった。優勝戦で初めて付けたタイヤも良かった。山陽とは相性が抜群」。グレード戦6勝のうち、3勝を山陽で挙げ、笑みが絶えなかった。【大野義孝】