日本競輪学校(滝沢正光校長)の111期生(男子61人)、112期生(女子17人)卒業記念レース(卒記)初日が22日、静岡競輪場で開催された。女子は高校時代から自転車競技で活躍し、予選3連勝で在校1位となった大久保花梨(19=福岡)らが決勝に進出した。今日23日に男女の卒記王者が決定する。

 同門の先輩たちが果たせなかった卒記女王の座をつかむ。小林優香、児玉碧衣の「妹弟子」として鍛え上げられた大久保は、予選1回戦をまくりで快勝発進すると2回戦は逃げ切り、3回戦もまくって快勝。決勝進出メンバーでは唯一の3連勝だった。「競走訓練では先行争いから追い込んで勝つこともあったが(卒記は)自力勝負にこだわって勝てた」。

 小林、児玉も果たせなかった卒記チャンプへ最後の戦いだ。卒記女王の座はガールズ1期生(102期)の加瀬加奈子から昨年の土屋珠里まで5代連続で完全Vで継承された。大久保には受け継ぐ資格がある。この日の3勝を加えて最多40勝で在校2位から1位に躍り出た。スピードスケートから転向した梅川風子(26=東京)、自転車競技ナショナルチームで今年のアジア選手権チームスプリント銅メダルの太田りゆ(22=埼玉)の実力派を撃破して頂点に立つ。【大上悟】