中野彰人が昨年5月以来のV奪取へ意欲満々だ。

 準決9Rは逃げた稲毛健太をガードしてゴール前差し。人気に応えて「離れないようにとドキドキした。前で頑張るなんて言えないぐらい強かった」と、稲毛の出来を振り返った。3場所続けて決勝進出を果たし、安定感も光る。転機は1月。「弟子を取って、競輪場にいる時間が増えた。すごく気合入れて練習するから、僕も気合が入る」。師匠としての意識が原動力だ。決勝11Rは再び稲毛をマークして勝機をつかむ。