川口オート優勝戦は雨上がりの走路で行われ、地元の31期・中山透(28=川口)が5年5カ月ぶり通算2回目の優勝を飾った。

 「朝練は滑ったけど、換えたタイヤが良くて試走の手応えは悪くなかった」。得意の湿走路で1番人気に支持された中山は、自信を持ってスタートラインに立った。スタート巧者の吉田幸司に迫るほどの飛び出しで展開をつくり、序盤で抜け出してマイペースの逃げに持ち込んだ。「初日の後にエンジンはだんだんと良くなってきた」。滑らせないように走りながらも、軽快に飛ばして4周回には後続を突き放し独走態勢に。「いつか抜かれると思っていた。残り1周で初めてビジョンを見て勝てると確信した」。ぶっちぎりの圧勝で1級車に乗り替わっての初優勝を飾った。