深谷知広(27=愛知)が上がり13秒4の弾丸まくりで1着。昨年9月の青森以来、通算14回目のG3制覇を飾った。

 ライン細切れらしく、激しくレースは動いた。打鐘で前に出たのは取鳥雄吾-桑原大志。3番手で井上昌己と並走になった山本伸一がたたいたが、すかさず取鳥がたたき返して先制した。その動きを見た原田研太朗は2角6番手から発進。深谷は慌てずに徳島両者追走から3角まくり。2着の原田も強かったが、さらにその上をまくり切った。ゴール後は高々と右手を上げて喜びを表現した。

 「久々の優勝は素直にうれしい。ただ、4日間とも自力で走れたけど、まくりが3回になったのは反省点」と話した。「この後、函館(F1、24日から)を走って、ダービー(G1京王閣日本選手権、5月2日から)へ向かいます。来年はSS班の赤パンツをはくためにも、結果を出したい」。復活ムードの深谷が日本選手権でも躍動する。【杉森洋一】