特選は岸川哲也が力強い走りで白星スタートを飾った。

 細切れ戦のなか、ライン3車の松田大が主導権を握った。しかし、岸川も敢然と襲いかかる。松田マークの桜井太士(落失)に厳しいブロックを浴びながら何とか振りきり、単騎逃げになった松田マークを確保。最後は津村洸次郎のまくりもこらえて差し切った。

 乱戦を制した岸川は「ずっと踏みっぱなし。たたき切るのが理想だったけど、何とか番手に入れて勝てました」と振り返った。桜井と絡んだときには「(車輪がこすれ合う)チュンチュン、音がして危なかった」と首をすくめた。準決8Rは初日ももがき合った松田大との再戦だ。「先行にそれほどこだわりはない」と話した岸川だが、松田封じは見ものだ。