岡部芳幸が調子を上げてきた。

 前回函館の決勝は、逃げた坂本周輝を差して今年初V。「最後まで番手で回れるなんて、ほとんどないから緊張した。周輝のおかげ」と表情を緩めた。今は肉体の変化と戦っていて「何から何まで試行錯誤。練習やセッティングとか難しい」。それでも調整のこつをつかんできたのは確か。03年6月びわこの高松宮記念杯では、上がり13秒1のバンクレコードを樹立した。「そんなこともあった」と思い出し、大好きな初夏と長走路に気持ちを高ぶらせている。