ボートファンの夢見る決戦、それがファン選出によるオールスター。今年は福岡ボートで開催される。連載「ROAD TO オールスター」の第1回は、大会の歴史を振り返っていく。初夏の博多で新たなオールスター男が出現するか。女子も精鋭8人が参戦する。

<大会の歴史>

 ◆(1)ファン投票 大会のルーツは55~73年まで開催された「全国地区対抗競走」。全国6地区から選抜された選手が、地区優勝と個人優勝を争った。74年にファン投票選出による笹川賞に生まれかわり、第1回が住之江で行われた。

 ◆(2)オールスター男 第1回はモンスター野中和夫(引退)が地元制覇して、第20回大会(93年)までに6度も優勝、これは同一SG最多優勝レコード。野中はファン投票1位選出5回のうち3度優勝しており、これも最多記録。

 ◆(3)現役では 山崎智也が最多3度の優勝。次ぐのが松井繁、瓜生正義、井口佳典の3人。瓜生は地元福岡で開催された09年第36回大会で優勝。それ以来のオールスターVを飾れるか。

 ◆(4)女子選手 88年第15回大会に鈴木弓子(引退)が初出場した。14年第41回大会には12人も出場。翌年からA1級男女比率による出場枠制限が導入され、女子出場数は減少。今年は8人が出場。

 ◆(5)出場選出基準 A1級の中から、ファン投票及び選手選考委員会において選出される。前年度優勝者、同SGグランプリ優出者、直前開催のSG優勝者は優先出場。【中川純】

※明日は大会総展望