12Rで優勝戦が行われ、5号艇の山本隆幸(39=兵庫)が2周1M、あれよあれよの逆転劇でG2初制覇。3連単7万1230円の大波乱となった。インで人気を集めた守田俊介(41=滋賀)は2周ホームまで先頭を守ったが、6着に終わった。

 ボート史上に残る大乱戦だった。勝った山本でさえも、「こんなレースがありますか!?」と目を丸くした。1周バックは4番手。ボートの定石なら、優勝はない位置だ。ところが2Mで芝田浩治(45=兵庫)と守田が競り。続く、2周1Mで三井所尊春(38=佐賀)と守田が大競り。「普通に回っただけ」の山本がまんまと差し抜けた。「ラッキーでした。特別戦の優勝はいつ以来か覚えていない」。G2以上の優勝は06年の常滑周年以来。生涯、忘れることのない逆転劇になった。