阿部拓真(26=宮城)が準決9Rを2着でクリアし、特昇4場所目で初のS級決勝進出を果たした。

 打鐘からの押さえ先行で主導権を奪取。大本命ドミトリエフが終始内に詰まるのを尻目に、同県竹内智彦とのワンツー決着に持ち込んだ。

 レース直後は「これぞ、大金星ってやつですよね」と興奮気味。「じわっと押さえてペースで駆けられました。A級の時も含めて、こんなに満足してレース後のインタビュー受けるのは久しぶり」とうれしそうに汗をぬぐった。

 吉田拓矢、新山響平らと同じ107期で在校4位の逸材だが、6月のレインボーCでS級特昇したばかり。輪界の新時代を担う選手だ。決勝は2日間、上がり12秒台の猛時計を出しているブフリを相手に、北の先頭で風を切る。