ベテラン加倉正義が4月の静岡以来、約3カ月ぶりに予選を突破した。坂本健太郎のまくりを懸命に追い、3着を死守。「今回落車明けで離れるかもと不安があったけれど、流れには乗れた。相性がいい!」と、連係実績が抜群の後輩と喜びを分かち合った。

 今年は落車禍に見舞われており、前場所の奈良での落車では頭部を強打。「初めて記憶をなくした」という。それでも不屈の男は復活の時を待つ。準決11Rは山田庸平とのセットに「ツキがある」とニヤリ。熟練のハンドルさばきで食い下がってみせる。