石塚輪太郎(23=和歌山)が2予7Rでホームカマシを敢行、2着に逃げ粘って、初めてG3の準決に進んだ。1予で赤板突っ張り先行はいかにも元気が良すぎた。展開1本棒のまま逃げたが、直線で失速して5着。1度は死んだ身だった。

 ところが、特選シードの浅井康太が欠場して、まさかの2予繰り上がり。ツキもある石塚は「もう、選抜(敗者戦)のメンバーも出ていたし(2予)はないものとあきらめていた。初日、長い距離を踏んだことが良かったと思う」と振り返る。さらにメンバーが手ごわくなる準決を前に「見せ場は作りたい」と敢闘宣言。勢いに乗って、一気に決勝進出も夢ではない。「今回(運を)持っている方なので」。まんざらでもなさそうに笑った。