金子貴志(41=愛知)が深谷知広のまくりを差し切り、15年12月広島以来、通算10回目のG3優勝を果たした。2着に深谷、3着に吉田敏洋が続いて愛知トリオの独占は3連単820円の1番人気。レースは河端朋之-黒田淳が先行態勢に入って、深谷は3番手。「(河端が)掛かっているところを深谷は強引に仕掛けてくれた」(金子)。深谷が出切れば、あとは金子とのマッチレースだ。

 前走、G1いわき平オールスターを自力中心に戦った金子は仕上がっていた。好調は今回も持続。中2日のタフな日程だったが、最高の形で締めくくった。表彰式では地元のヒーローをひと目見たさに大勢のファンが詰めかけた。金子も「暑いなかたくさんの人が残ってくれた。ここに来るために練習している」と感慨深げに話した。

 なお、エボリューションはドミトリエフ(31=ロシア)が佐藤友和をまくって2回目の優勝を飾った。【村上正洋】