伏兵・佐藤博紀(32=岩手)が、千葉500バンク最後のG3覇者に輝いた。最終2角3番手からまくった村上義弘に乗って直線一気。3連単20万4800円の好配当を演出した。

 「単騎だから作戦なし。初手で前に村上さんがいたので、そのオーラに吸い込まれた(笑い)」。青板バックから仕掛けた村上の走りに「自分には、あの気迫がない」と感銘した。展開も向いて、初のG3決勝でまさかの頂点。「F1も優勝していないのにG3が先に(笑い)。次の目標はF1優勝。優勝賞金の500万円の使い道は、ちょっと考えてから」と、笑いが止まらない。12月を最後に現行バンクの開催は終了。3年後に周長250メートルの屋内バンクとして生まれ変わる予定だ。有終のG3は、波乱の結末で締めくくられた。【大上悟】