連続MVPへ、瓜生正義(41=福岡)は、まさに正念場となる。連載「ROAD TO ダービー」第2回は、大会総展望。年末の大一番、グランプリを見据え、ベスト18を巡る賞金争いも佳境を迎える。瓜生や池田浩二ら、追い込まれたビッグネームの気合の走りに注目が集まる。

 まずは初日メイン12Rドリーム戦メンバーを紹介する。

<1>峰 竜太<2>吉川元浩

<3>江口晃生<4>瓜生正義

<5>白井英治<6>桐生順平

 昨年のMVP瓜生は目いち勝負となる。賞金ランクは現在21位。しかも今月初旬の福岡G3でフライングを切り、来月の下関SGチャレンジCに出場できなくなった。だがダービーは、昨年や4年前の平和島など優勝3回。大会にコースと、抜群の相性を誇り、優勝へ最短距離にいる。池田は賞金ランク46位、状況はさらに厳しい。池田も平和島では11年ダービーなどSG優勝2回。得意水面でこの危機を突破したい。

 平和島との相性で有力選手を見ると田中信一郎、白井英治、井口佳典、湯川浩司、茅原悠紀らが真っ先に挙がる。ただ、湯川以外は賞金的に余裕があり、ここで快速王子・湯川の復活を見たいところ。他ではベテラン今村豊、中島孝平に、岡崎恭裕、篠崎元志らの福岡勢が強さを見せてくれそう。

 地元東京は角谷健吾、石渡鉄兵、斉藤仁の3人が参戦。角谷の平和島でのエンジン出しは一、二を争うほどすごい。石渡の平和島優勝9回は参加選手トップ、斉藤もまず凡走したことがない。地の利を生かし、上位争いに加わりたい。【中川純】

※明日は「コース特徴」