5年近くも離れたSGの大舞台、帰ってきた中村亮太(36=長崎)が、全力でダービーに臨む。連載「ROAD TO ダービー」の4回目は、ダービー初出場の中村にスポットを当てる。2年間の出場停止を乗り越えた今年絶好調男に迫る。

 中村は16日の浜名湖で、今年6回目の優勝を遂げた。自らエンジンの仕上げを「超抜」と言ったように勢い十分で平和島に乗り込んでくる。6回の優勝の中には、ダービー出場勝負のかかった7月の平和島もあった。何としても勝ちたい状況で「ダービーも見据えて調整を追い込みました」と様々な調整を試し、エンジンを仕上げた。

 13年に不祥事により2年間の出場停止となった。復帰は15年5月。以前はレースの激しさも目につくことがあったが、それもなくなった。「冷静にレースできるようになったと思います。それにレースのバリエーションは確実に増えましたよ」と笑って話す。ダービーという大舞台に向けては「以前と違った中村亮太を見せられると思います」と話し、楽しみにしている。都市伝説ではあるが、記念レースでエンジン抽選運がいいと言われる。平和島でどんな走りを見せてくれるのか。本当に楽しみだ。【中川純】

 ◆中村亮太(なかむら・りょうた)1980年(昭55)11月25日、長崎市生まれ。86期生として00年5月に大村でデビューし2戦目に初勝利。初Vは04年1月の福岡。通算22回優勝。同期は吉田俊彦、萩原秀人、市橋卓士、金田幸子、柳沢一、中野次郎ら。160センチ、51キロ。血液型O。

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