絶好の3番手を取った古性優作(26=大阪)が、直線で追い込んで今年3月松阪以来、通算3回目のG3優勝を飾った。

 6番手から巻き返した中川誠一郎マークから小倉竜二が2着。先行した吉沢純平を追った武田豊樹が3着。大会連覇を目指した中川はまくり不発の5着に終わった。

 豪華メンバーの激突。勝負の明暗を分けたのは位置取りだった。古性は7番手から赤板前に上昇してインを切り、打鐘でたたいた吉沢の3番手を確保。5番手から単騎でまくってきた小松崎大地に合わせながら踏み、直線鋭く伸びた。

 ただラインの南修二と決められなかったのを反省して、「これやからG1で活躍できない。反省してG1でも活躍できる選手になれるよう頑張りたい」と笑顔はなし。優勝の喜びにひたることなく、さらに上を目指し、自らに課題を課していた。【井上和久】