松井繁(48=大阪)が通算56回目のG1優勝、14年ぶり2回目の福岡周年制覇を果たした。コンマ12のスタートを決めると軽快に逃げた。今年の獲得賞金ランクは6位に浮上。生涯獲得賞金も36億円を突破した。2着に吉田拡郎、3着には篠崎仁志が入った。

 賞金ランク6位の持つ意味は大きい。「自分の中では、そのために頑張ってきた。そこが重要だった」。6位以上なら、グランプリはセカンドステージからの出走となる。目標の順位に達したことにホッとした。

 今節は48歳の誕生日だった初日ドリームで勝つと、リズムに乗って優勝戦1枠をゲット。ラストも抜群の行き足を味方に、バックで後続を突き放した。「うねりをしのげたことが優勝につながった。いいリズムになってきた。いい48歳になりそうです」。チャレンジカップ、自身最大の目標とするグランプリ優勝へ弾みをつけた。【中牟田康】