A級準決5Rは原口昌平(24=福岡)と吉武信太朗(24=愛媛)の107期両者が壮絶な先行争いを演じた。結局、市村昌樹にまくられて両者は共倒れに終わった。この2人、検車場では仲良く話し込む間柄だが、レースになると対抗心をむき出しにする。吉武は「もがき合いだけはやめようって話していたのに。腹のうちは憎み合ってます」とジョーク交じりに振り返る。

 一方、原口は「中団に引いてまくりの作戦もあったけど、それで決勝に乗っても意味がないからと思って」と潔かった。ファンからは「いい競走だったぞ」の声も飛んだが、原口は「人気になっていたのに9着では駄目ですね」と神妙な顔。両者の対戦はこれで4回目。いいライバル関係はまだまだ続く。