峰竜太が芦屋周年連覇で、年末のグランプリへ、これ以上ない弾みを付けた。今年のG1制覇は、6月の住之江に続き2回目。

 まさに今年賞金トップの意地がこもったレースだった。1Mはコンマ10の全速スタートで先マイしたが、3コースから果敢に握った羽野直也がバックで優勢に持ち込んだ。峰は「(羽野は)流れなかった、すごい」と驚いたが、執念で羽野の内懐へ食らいつき、2Mを冷静に先マイした。「引いたらマジで勝てる気がしなかったので、どこまでも粘ろうと思った。2Mはうまく回れた」と振り返った。

 「今年はタイトルを取って、実力も付けられたと思う。あとは自分の実力を120%出せるように楽しんでいきたい。この応援を年末に持っていきたいのでよろしくお願いします」。今年のボートレース界をけん引した男が、いよいよ1億円ゲットへ突き進む。【土居恒久】