地元伊勢崎の早川清太郎(35)が、3周1角で先頭を奪い大会連覇を飾った。G1優勝は4回目。今年、地元で行われたG1・3回をすべて制覇する快挙となった。次のターゲットはSS王座決定戦(12月31日・川口)になる。

 また早川だ。地元G1で圧倒的な強さを見せた。木村武之に先に先頭に立たれ、「ワーっと思った」のも一瞬。「試走は1号車で26だし、手応えは良かった」と言うマシンが、うなりを上げる。主導権を握ってからは、危なげないレース運び。「スピードを生かして、逃げるだけ」。ナイター照明の中を、3秒324の自己ベストでゴールへ飛び込んだ。

 前節までの低迷から、一気に抜け出した。ヘッドを新品に換えて「日増しに良くなった」と総括する。1月のシルクカップ、6月のムーンライトCCに続く地元G1制覇。熱狂する地元ファンが迎える中、年末の大一番への意気込みは「いい流れが出来たので生かしたい」と力強い。伊勢崎最後の開催を締めた「伊勢崎男」が、堂々と川口に乗り込む。【天野保彦】