日刊スポーツ新聞社制定「第32回ボートレース年間三賞」は、各賞の4人いずれも初受賞というフレッシュな顔触れに決まった。MVPの殊勲賞は峰竜太(32=佐賀)が獲得。オーシャンカップのSG初制覇を筆頭に安定感ある走りが決め手となった。表彰式は2月22日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

 峰竜太が初の殊勲賞を受賞した。昨年は7月丸亀オーシャンCで悲願のSG初優勝。10月の平和島ダービー、12月住之江グランプリで優出し、G1も優勝2回。SG、G1を22節走って優出は12回。予選敗退はわずか5回と抜群の安定感を誇った。2位の桐生順平とは4ポイント差での受賞となった。「昨年はこれ以上ないくらいの結果だった。上出来です」と充実の17年シーズンを振り返った。

 昨年のハイライトは何と言ってもオーシャンCでのSG初戴冠だ。それまで何度もはね返されてきたSG優勝の壁。流し続けた悔し涙が、うれし涙に変わった。「SGを優勝するまではプレッシャーがあって苦しかった。でも、タイトルを取って、今はレースを楽しめている」。今まで以上にのびのびと実力を発揮して、ファンを魅了している。

 昨年のグランプリは初の賞金トップで臨んだ。結果は優出3着。頂点まではあと1歩に迫っている。「グランプリは今年も出られるよう頑張りたい。それよりも、またSGを勝ちたいですね」。今年の目標には2回目のSG制覇を掲げた。

 勲章はそれだけではない。昨年の年間勝率は8・36をマーク。3年連続で最高勝率選手に選ばれた。「意識して取れるものではない。でも、自分でもすごいとは思います。勝率は下げたくないとは思っている」。4年連続なら80年~83年の彦坂郁雄に並ぶ快挙。18年シーズンも、峰が自然体で最強の走りを見せる。

 ◆峰竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日、佐賀県唐津市生まれ。04年11月に95期生としてからつでデビュー。初優勝は05年11月からつ。SGは17年丸亀オーシャンCで初優勝。G1優勝は6回。同期は山田哲也、岡村仁、海野康志郎ら。身長172センチ、体重50キロ。血液型B。