日刊スポーツ新聞社制定「第31回競輪年間三賞」が決定した。敢闘賞はKEIRINグランプリ(GP)覇者で賞金王の浅井康太(33=三重)に決定した。表彰式は2月14日、東京・品川プリンスホテルで行われる。

 浅井康太がまさに“一発”で敢闘賞を決めた。昨年は通算83走して27勝したが、優勝はわずか1回。ただ、その唯一のVがGPだったのだから、恐るべき勝負強さだ。深谷の先行に乗り、背後からまくってきた平原をブロック。さらに内を突っ込んできた諸橋もはね返す快勝劇だった。受賞の知らせに「ありがとうございます。去年は優勝1回だけだったので、努力賞でお願いします」と笑いを誘いつつ「前にGPを勝ったときはガツガツという感じだったけど、今回は周りの人に感謝の気持ちですね。家族や仲間、ファンの方の支えがあってこその優勝です」と続けた。

 今年は地元四日市で三重県初のG1全日本選抜が開催される。「そこで1番車を着られるというのは、今思えば運命だったのかな、と。終わってから言えることですけど。恐らく地元G1を1番車で迎えられるのは最初で最後だと思うので」。今年初戦の立川G3も決勝7着とまずまずのスタートを切った。18年はいくつ優勝を積み重ねるのか。期待は高まるばかりだ。

 ◆浅井康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日、四日市生まれ。朝明高卒。90期生として05年7月松阪でデビュー。G1優勝2回、KEIRINグランプリ優勝2回。通算980戦319勝、通算獲得賞金9億6685万5333円。179センチ、7浅井康太 7キロ。血液型O。