西川親幸が巧みなコース取りと鋭い差し足で日刊スポーツ杯を制した。2014年1月の取手以来4年ぶりとなる美酒は、S級最年長記録となる52歳4カ月22日での制覇となった。

 レースは桜井正孝が打鐘からカマし気味にたたいて先行。初手は東口善朋に付けていた西川は最終BS過ぎに桜井-安部貴之の3番手にスイッチすると、直線は桜井と安部の中を鋭く割って先頭でゴールを突き抜けた。「自分でもびっくりだよ。東口君が何かすると思って初手は付けた。あとは流れで、と考えていたが展開も向きました。それに俊敏だったでしょう」。

 萩原操(54=三重)が2014年9月7日に達成した51歳1カ月9日を更新。記録を達成した大ベテランは、52歳の今もS級1班で頑張っている。「次は別府ナイター(2月4~6日)。その前に29日から石垣島に合宿に行ってさらに仕上げるから」。さらなる記録更新へ向け意欲満々だった。