日刊スポーツ新聞社制定「第３２回ボートレース年間三賞」の表彰式が２２日、東京・品川プリンスホテルでファン、関係者合わせて約１５０人出席のもと、盛大に行われた。初の殊勲賞を受賞した峰竜太（３２＝佐賀）、敢闘賞の吉川昭男（４５＝滋賀）、技能賞の桐生順平（３１＝埼玉）、特別賞の遠藤エミ（３０＝滋賀）には、川田員之日刊スポーツ新聞社代表取締役会長兼社長から賞金と表彰状が贈られた。

　峰竜太はやや驚いた表情で表彰台に上がった。日刊三賞は第３０回の敢闘賞以来２度目、殊勲賞は初めて受賞した。「（グランプリを優勝した）桐生（順平）君の方がいい賞だと思ったら、自分が（殊勲賞を）もらえたので何でかなと思った。一昨年（第３０回）に来させてもらって、今回も選ばれて良かったです」。賞の重みを実感したか、いつもの峰スマイルが戻った。

　すべてを楽しむ。今の峰がもっとも大事にしていることだ。表彰式の合間、ファンとの写真撮影でも笑顔は絶えなかった。レースでも、昨年７月に丸亀オーシャンＣで初めてＳＧを勝った後はプレッシャーから解放された。「今は純粋にボートレースを楽しめている。昨年も楽しい１年だった」。ファンを大いに喜ばせ、自分はボートレースに集中する。

　テレビ越しにパワーをもらった。峰は、前節の九州地区選手権を走っていたときから、韓国・平昌（ピョンチャン）五輪をテレビ観戦。表彰式前日、スピードスケートの女子団体追い抜きが金メダルを獲得した模様も、しっかり見ていた。「五輪で感動をたくさんもらった。僕も、ファンの方に応援してもらうレースをして、一緒に感動したい」。

　１８年はすでに５節消化、次節は今日前検のＧ２からつモーターボート大賞（２４～３月１日）に臨む。「昨年の自分に負けないようにしたい」。攻撃スタイルを貫き、ファンの声援をパワーに変え、今年はさらに強い走りを見せる。