G2レジェンドカップは良走路で行われ、松尾啓史(39=山陽)が絶対王者・高橋貢の完全優勝を阻止し、自身初となるグレード戦連覇を飾った。

 前節浜松G1スピード王決定戦を制した勢いは本物だった。スタートは最後方。最速試走を出した外枠の高橋に先に行かれる厳しい展開となった。「(試走は)正直25ぐらい出そうと思っていた。タイヤが少し跳ねての27だったので大丈夫かなと思った」。それでもマシンを信頼して進出を開始した。4周3角で高橋が先頭に立つ。離れずに追走して後半3周はマッチレースに持ち込んだ。優勝争いは高橋と松尾の2人に絞られたが、追う松尾の方がエンジンが強めに映った。最終4角でインに切り込んだ松尾がゴール寸前で高橋をとらえて差し切った。