平原康多(35=埼玉)が完全優勝で2010年以来の西武園G3を制する。準決12Rは同県の後輩、宿口陽一が打鐘前に主導権を握った。平原は最終ホームから仕掛けた松谷秀幸に対して2度けん制。宿口のスピードが鈍ると、2角前から番手まくりで芦沢大輔とワンツーを決めた。

 「思い入れのある後輩だったので(宿口の気持ちが)うれしいですね。決勝に乗せてあげたかったけど。(松谷も)いい勢いではなかったけど、宿口もたれていたので」と前で頑張った後輩をたたえた。決勝へ「優勝を意識し過ぎてもダメなので、意識し過ぎずに」と気負わずに臨む。