矢口啓一郎(38=群馬)と金子真也(45=同)の地元コンビが意地を見せた。

 矢口は準決10Rで巧みな位置取りからのまくりで快勝。積極的な仕掛けが奏功し「いつもドームで練習しているからね」とニヤリと笑っていた。金子も松谷秀幸のまくりに懸命に続いて3着を確保。「(松谷が)コーナーを乗り越えてから仕掛けてくれた。早めの仕掛けで登り坂のところで仕掛けられたら危なかったよ」と、胸をなで下ろしていた。

 矢口は09年のG3以来、金子は06年以来地元Vから遠ざかっている。競輪学校1期の大先輩鈴木保巳メモリアルと銘打たれた今開催。天国から見守る地元の大先輩に、優勝を報告できるか。