着々と先行力を取り戻す夏目新吾(30=静岡)が初日特選10Rに登場する。

 昨年1月に街道練習中の事故で右半身のほとんどを強打し、それから半年近く入院。懸命なリハビリのかいがあって4月宇都宮で実戦復帰し、3場所目の5月西武園で完全Vを果たした。「結果より先行するのが第一と思っているから、西武園は優勝できるなんて自分でも驚き。自信はないけど、不安もない」と素直な思いを話した。

 1年3カ月のブランクをばねにする。「走れる喜び、競輪場の雰囲気や緊張感。いろいろと思い出してきた。うれしい」。レース勘を取り戻すためにも、自慢の逃げで見せ場を作る。