G2でも「ベットオンミー」だ。SGウイナーとなった佐藤貴也(33=浜松)が、鮮やかな追い込みで優勝した。8周1角で阿部剛士をさばき、18年はオールスターに続くグレード戦V。この大会は15年に続き2回目の制覇だ。

 「タカヤ劇場」のクライマックスは最終回。鋭いナイフのような切れ味で一気に差した。「何とか前についていった。道中の手応えが良く、届くと思った」。分析は正確だ。抜群のスタートから、8周回仕様のマシンを操り、前に迫った。「後半に良くなるので、8周回はいいと思った」と満面の笑みで振り返った。

 オールスターで念願のSG初制覇。「優勝後にまた勝てて良かった」。最高峰レース後にグレード戦を制し、さらに自信を深めた。それもシリーズ初勝利がファイナルと、持ってる男だ。

 「今後もボクを買って下さい」。レース内容、コメント、表情と魅力満載。「タカヤ劇場」はさらに面白くなる。【天野保彦】