平原康多(35=埼玉)が番手まくりでスーパープロピストレーサー(SPR)賞初制覇を決めた。

 吉沢純平の思いに応えたまくりだった。古性優作が先に始動したことで、赤板前から吉沢が一気に先制。作戦と違う早駆けに「(吉沢は)スイッチが入っちゃったんでしょう。自分もその予定じゃないから苦しかった。純平が力を見せつけてくれた」と後輩の奮闘をたたえ「SPR賞は武田(豊樹)さんの勝率が高いイメージ。関東で引き継ぎたかった」と、不在だった関東の総大将の名を挙げた。

 準決敗退の日本選手権の悔しさを糧に、京王閣G3に続く連続V。来月には武田との黄金タッグも復活するはずだ。「宮杯に向け、気持ちが入っている」。高松宮記念杯で平原の、関東勢の逆襲が始まる。【山本幸史】