夏真っ盛り、平和島ボートのG1開設64周年記念トーキョー・ベイ・カップ(優勝賞金900万円)が明日20日に開幕する。初日、2日目のメインにドリーム戦が組まれ、初日のトーキョー・ベイ・ドリームには浜野谷憲吾(44)、2日目のピースター・ドリームには長田頼宗(33)の2人の地元東京支部選手が出場する。東都のエース・浜野谷と大会連覇を目指す長田。地元の両雄が今シリーズを引っ張っていく。

 長田は今年1月、平和島の第63回大会を必殺の全速まくりで制し、G1初優勝を決めた。念願のタイトルを地元で獲得して水神祭では喜びを爆発させた。その勢いで、今年の記念戦線を突っ走っている。

 -地元G1を取って、波に乗りましたね

 長田 賞金ランクもいいところにいるし手応えはまずまずですね。G1、G2も取れて、結果が出ているので達成感があります。

 -グランプリ出場が見えてます

 長田 去年もベスト18は目指してました。やることは変わってないけど1月に地元の周年を取れたことで、意識は少しずつ変わっているかなと思います。

 -長田選手の優勝は地元東京勢にとって6大会ぶりの優勝でした

 長田 うれしかったですよ、ほんとに。それで勝った時に思ったのが、平和島の優勝1つで終わらないように、ということでした。

 -連覇が懸かります

 長田 全体的に流れがいいので、自分にしかできないチャンスでもあるし意識はしていきたい。記念メンバーなのでシリーズは流れとかツキとかもあるけど、予選を勝ち抜くために1戦1戦をしっかり走って結果を出して、まずは準優に乗りたい。

 -今大会に向けて調整で考えることは

 長田 前回は冬で、今度は夏。温水パイプが外れてる、そのイメージを持って入りたい。地元ですし何度も走ってるので大丈夫だと思います。

 -近況の活躍から「東京のエース」という意識みたいなものはありますか。

 長田 自分はまだまだですよ。浜野谷さんの存在が大き過ぎますから。石渡(鉄兵)さんも(斉藤)仁さんもいますからね。でも今年は1月に平和島周年を優勝したことで、自分の中に「引っ張っていく」という意識はあります。将来的にですが、若手に目標にされるような存在になりたいという気持ちはあります。今回も負けるつもりはありませんよ。

 -今年はSGでも徳山グランドチャンピオンで優出するなど、結果が出ています

 長田 グラチャンやオーシャンCもそうですが、成績を残さないと出られないSGです。そこに出場できているし、今年はSGで結果を出さないといけないと思っています。グランプリ出場も早いうちに当確を出せるぐらいになりたい。「ベスト6に入る」それぐらいの結果を出したい。そのためには、1走たりともおろそかにしてはいけない。

 -レース場以外のプライベートはどうしていますか

 長田 最近はプライベートも仕事モードですね。ボートのことをよく考えていますよ。イメージトレーニングとかではないんですけど。今年1年、ほんとに勝負だと思っています。今回も余裕まではないけど自信を持って臨みたい。

 ◆長田頼宗(おさだ・よりむね)1985年(昭60)6月24日、神奈川県生まれ。93期生として03年11月多摩川でデビュー、07年12月住之江で初優勝。15年SG住之江グランプリシリーズを含め通算28回優勝。168センチ、54キロ。血液型A。