「ROAD TO メモリアル」の第2回は大会を総展望する。今年の実績から峰竜太VS白井英治が焦点になる。勝率トップの峰に対し、今年のSG戦線で勝負強さや安定感を発揮する白井が存在感を示す。両者に近況充実している毒島誠や吉川元浩、旋回にキレのある桐生順平らが迫る。

 各レース場の推薦があって出場できる大会。それだけに地元代表の意識が強い。各地区代表による初日12Rのドリーム戦は(1)峰竜太(佐賀)(2)白井英治(山口)(3)井口佳典(三重)(4)桐生順平(埼玉)(5)魚谷智之(兵庫)(6)森高一真(香川)で争われる。

 近況成績から焦点は峰VS白井。5月以降の今期勝率、1着数は峰が断然トップ。丸亀は昨年SG初優勝を遂げた思い出の地で、プロペラ調整力を含めた総合力は高い。ただし勝負強さでは白井が上回る。特に今年のSG競走では、6月の地元徳山グラチャンVをはじめ優出3回。賞金ランクもトップに立つ。ともに抽選運が水準以上なら、シリーズをけん引する。

 この両者をしのぐ勢いがあるのは毒島誠だ。7月の若松オーシャンカップ→平和島周年と特別競走を連続V。「リズムがいいです」と充実期を迎える。さらに峰同様に丸亀がSG初優勝という縁も心強い。

 今年Vラッシュの吉川元浩、復調急の太田和美も不気味。もちろん桐生のスピード、井口らの勝負勘も鋭い。寺田祥は大会連覇が懸かる。地元勢の森高、重成一人に、大会初出場の片岡雅裕も意地を見せたい。【窪寺伸行】

※明日は「コース特徴」