明日25日から30日まで児島ボートで開設66周年記念「G1児島キングカップ」が行われる。岡山県倉敷市出身の山口達也は優勝を宣言。トリッキーな進入から目が離せない。【取材・構成=奈島宏樹】

-近況のリズムをどう感じていますか

山口 普通ですね。いいとは言えない。優出しても、優勝できていない。そういうところは不満ですね。トータルで見ても、もう1歩、もうちょっと、と思ってます。

-夏場の調整については?

山口 伸び型が自分のスタイルでした。ただ、1着を取るか5、6着になってしまうかのどっちか。1周1M勝負になってしまうし、フライングも多かった。最近はレース足、ターン回りを求める調整を意識してますね。

-児島で好成績を残している要因は

山口 気持ちが入っているからだと思います。児島で悪い成績を取りたくない。6コースだろうと、自分のレースをすることを意識しています。

-山口選手の進入は変幻自在です。こだわりはありますか

山口 相手が誰であろうと、レースに応じて(内へ)行ける時は行く。それだけのことです。

-大物選手が相手でも遠慮なく動く姿勢に魅力を感じます

山口 レースになれば、関係ない。誰だって外枠の時、内へ入りたければ行けばいいと思います。(進入が)深いのが嫌だったら、譲って外へ行けばいいだけ。自分は、ただ内へ行くというのはしない。6コースで勝てると思えば6コースから行く。自分は気分屋なので、その時の気持ち次第というのはありますね(笑い)。

-山口選手は倉敷市出身。豪雨での被災も含めて今回の地元G1に特別な思いはありますか

山口 被災地は自分の実家から車で20分くらいの場所なんです。少しでも大会を盛り上げることができれば、と思っています。

-茅原選手が欠場しますが

山口 やはり、地元のためにという気持ちはあります。とにかく目立って、優勝したいです。ファンの皆様からの声援はうれしい限り。ふがいないレースをした時はやじを浴びせてもらっても構わないです。やじも声援と思ってますから。プロなので、ファンの心に残るレースができるようにしたい。少しでも舟券を買っていただけるように、精いっぱい頑張りたいと思います。

◆山口達也(やまぐち・たつや)1986年(昭61)10月1日、岡山県倉敷市生まれ。05年11月児島でデビュー。07年9月常滑で初優勝。11年9月桐生周年記念でG1初出場初優出(3着)。13年10月平和島ダービーでSG初優出(4着)。同期は西山貴浩、池永太ら。169センチ、56キロ。血液型AB。