ボートレーサーが憧れる大会がいよいよ開幕する。SG第65回ボートレースダービーが、23日から28日まで蒲郡ボートで開催される。カウントダウン連載「ROAD TO ダービー」の第1回は大会の歴史や過去のレース、出場資格、女子選手について紹介する。

(1)大会の歴史 ボート界で最も伝統と権威のあるSG。その歴史は古く、第1回大会は53年に若松で開催された。第2回までは、現在のボートレースではあり得ない「8艇立て」で優勝戦が行われている。ちなみに第1回の優勝賞金は20万円だった。現在の優勝賞金は3500万円。

(2)出場資格 優先出場者は前年度のダービー優勝者。前年度のグランプリ優勝戦出場者。今年8月のボートレースメモリアル優勝者となっている。それ以外は17年8月1日から18年7月31日までの勝率上位者から選出される。今大会は峰竜太が、期間勝率8・41でトップ選出。昨年の平和島大会から2年連続でダービーのドリーム戦1号艇で登場する。

(3)女子選手 女子選手の養成が再開された80年以降では、90年に戸田で行われた第37回大会で、鵜飼菜穂子が女子選手として、初めてダービーに出場した。この節は2着2回、3着1回と健闘したが、無念の予選落ちとなった。今大会では中谷朋子、小野生奈の2人が出場する。特に中谷はデビュー23年目で、うれしいSG初出場。どんなレースを見せてくれるか楽しみだ。【古村亮】

※明日は大会総展望