浜野谷憲吾(44=東京)がついにグランプリに帰ってくる。進入は123・456。浜野谷はコンマ18の6番手スタートで冷や汗をかいたが、絶妙な壁を利してインから先マイに成功。吉川元浩のまくり差しを辛うじて振り切り、そのまま優勝した。今年2度目のG1制覇で、賞金ランクは9位まで浮上。8年ぶりのグランプリ出場を確定的にした。2着は吉川。3着は寺田祥が入った。

「スタート、やっちゃったかと思った。いろいろ、のしかかるものがあった。久々に体が動かなかった」。常に前向きな浜野谷でさえも、緊張を感じていた。住之江の1号艇では過去に苦い思い出がある。10年のグランプリ、インからコンマ26と仕掛け遅れた。あれから8年。「(コンマ)18なら、少しは成長したかな(笑い)」。味わい深いベテランになった東都のエースは、年末までボートファンを楽しませる。【東和弘】