下克上を実現するのは誰? 「ROAD TO チャレンジカップ」の最終回は「なるほどデータ集」。毎年、グランプリ出場へ逆転ドラマがある大会。今年も優勝争いに限らず、最終日の特別選抜、一般まで目が離せない。初日ドリームは1号艇が断然有利の流れ。旬な毒島誠には逆らえない。(構成・窪寺伸行)

<1>大会趣旨 98年(平成10)に新設された最も新しいSG競走。年末のグランプリ出場へ最後の戦いとなる。14年から女子のG2レディースチャレンジカップも新設され、こちらも年末のクイーンズクライマックス出場の勝負が懸かる。

<2>大会相性 優勝2回は今垣光太郎、田村隆信の2人(今回不出場)。出場最多は松井繁の20回。優出も松井、浜野谷憲吾、菊地孝平の5回が最多。優勝戦は05年の上滝和則から昨年の毒島誠まで1号艇が13連勝中。今回も流れは続くか。

<3>グランプリ(GP)への道 焦点はGP進出への賞金争い。過去最大の逆転は12年の平尾崇典で、大会直前43位から優勝を果たし、賞金8位まで押し上げた。昨年も毒島誠が優勝し、20位から7位へ。篠崎仁志が優勝戦3着に入り、19位から17位へ。見事に勝負駆けを成功させた。

<4>初日ドリーム戦傾向 今年のSGドリーム戦は、1号艇が全勝。毒島誠に断然有利なデータだ。

<5>芦屋通算成績 勝率、2連対率、3連対率とも毒島誠がトップ。勝率は07年周年Vの松井繁が2位で続く。女子は勝率、2連対率、3連対率、優勝回数と寺田千恵がトップ。1着数は日高逸子が上回る。(おわり)