05年にKEIRINグランプリ05(GP)を制して賞金王に輝いた加藤慎平(40=岐阜)が12日、東京都内の日本競輪選手会本部で会見を開き、引退を正式表明した。

引退の引き金になったのは10年奈良の共同通信社杯。「準決のレース中、突然、腰に激痛が走って、それから腰痛が持病になった。思うように走れなくなり40歳、デビュー20年を区切りにしようと思った」と神妙に話した。思い出のレースには弟分の永井清史と乗った09年GPを挙げた。今後の活動は「競輪界に何らかの恩返しができれば」と、評論家に転身する予定だ。

加藤は競輪選手のかたわら、軽妙なトーク力でSKE48ら芸能界やアニメ、ゲームなど多方面と交流があった。競輪関係者以外にもSKE48のメンバーや、かつてスポンサー契約をしていた大垣共立銀行など各方面から花輪が届いて、人気ぶりが改めて示された。