日刊スポーツ新聞社制定「第33回ボートレース年間三賞」はフレッシュな顔ぶれに決まった。技能賞は初のグランプリ戴冠で毒島に迫った峰竜太(33=佐賀)が受賞した。表彰式は2月6日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

峰竜太が初の技能賞を受賞した。17年はMVPの殊勲賞、15年は敢闘賞を獲得しており、主に女子選手が選出される特別賞以外の日刊ボート三賞を「完全制覇」した。「賞をいただけるなら、何でもいいです。ありがとうございます」。日刊式ポイントは1位の毒島誠に及ばなかったが、素直に受賞の喜びを表した。

18年はレーサー生活の中で、大きなインパクトを残した。SG住之江グランプリで、初の頂点に立った。賞金2位からの選出で、トライアルは3戦2勝。TR2nd3回戦は、全艇スローの5コースから究極のハンドルで快勝。この勝利で優勝戦1枠を手繰り寄せた。1億円バトルを制した数日後、峰は改めてレースを見直した。「人ごとのようにレースを見ていても、緊張しますね」。多くのプレッシャーに打ち勝ち、号泣が止まらなかった。

新年は、地元からつの正月戦を3コースまくりで優勝。今日15日からは今年最初のG1、芦屋周年に出場する。「今は、まだ夢の途中。NO・1になりたい。勝率だけじゃなく、誰が見てもトップと思える選手になりたい。昨年以上の活躍がしたい」。ボートレース界のあらゆるものでトップに立つため、今年も全国を駆けめぐる。

◆峰竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日、佐賀県生まれ。95期生として、04年11月からつでデビュー。初優勝は05年11月からつ。通算優勝58回。SG優勝は17年オーシャンカップ、18年グランプリ。趣味はサーフィン。172センチ、50キロ。血液型B。

◆技能賞の選考過程 峰はポイントこそ毒島に届かなかったが、グランプリの逃げ切りVは見事だった。涙も交じった峰の笑顔は、多くのファンに感動を与えた。それだけでなく18年もSGで3優出、G1も下関、多摩川の2つの周年を制し、年間を通して安定した実力を示し続けた。2年連続の殊勲賞はならなかったが、峰の技能賞もその活躍から、文句なしだった。

(データは日本モーターボート競走会提供)