日刊スポーツ新聞社制定「第32回競輪年間三賞」が決定した。敢闘賞にはG1・2冠の脇本雄太(29=福井)が選出された。表彰式は2月13日、東京・品川プリンスホテルで行われる。

脇本雄太が敢闘賞に輝いた。オールスターでの悲願のG1戴冠から、寛仁親王牌でG1連続V。18年はまさに脇本1強時代の到来だった。

脇本は「限られたチャンスの中でもより納得するレースを心がけた結果だと思っています」と喜びを口にした。東京五輪を目指し、ナショナルチームに参加しながら、競輪でG1・2冠。見事両立を果たした。

ただ「急に強くなった」という声には苦笑いする。「17年から心がけてきたレースの歯車がかみ合ったのが今年というだけ。決して何かを変えたわけじゃないんです。自分の中では1つ1つを積み重ねた結果だと思う」と胸を張った。この強さは本物だ。

「五輪を目指すため今年はもっと競輪を走れなくなる。ただ、自分の中ではラストチャンスのつもりで頑張りたいので」。世界で活躍する姿で、日本のファンに朗報を届けてみせる。

◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日、福井市生まれ。科学技術高卒。94期生として08年7月12日福井でデビュー。18年オールスターでG1初V。自転車競技で16年リオ五輪に出場、17年、18年ワールドカップ(W杯)のケイリンで金メダル。19年アジア選手権ケイリンでも金メダル。通算723戦256勝、通算獲得賞金は4億6259万8600円(1月10日現在)。180センチ、82キロ。血液型A。